地域の景観であるクロマツとともに
かつての海岸のなごり、住宅地の屋根を抜け出てクロマツの緑がまちのあちこちに点在する。
それが市川市八幡地区の地域の景観となっています。
御一族で所有する土地の2/3は市により公園として利用される計画となり、
残り1/3に親・子2棟の住宅を計画しました。
屋敷周囲を囲んでいた塀をできるだけ取り払い、道路に向けて空地をつくりだし、
敷地内のクロマツは伐採せずに将来公園となるクロマツ,クリなどの緑との連続を図ることを意図しました。
建物の中からは随所で庭の緑やクロマツの存在を感じとれるように、そして二棟の住戸が一対となって
地域に溶け込むことを基本としました。
地域の景観である緑を計画に生かし、まちに残し引き継いでいくことができたのではないかと思います。
竣工年 : 2004.10
所在地 : 千葉県市川市
用途 : 個人住宅
敷地面積 : 926.90 m2
構造・規模 : 鉄筋コンクリート造 地上2階